12/3 (土)

FLSI-Blog

「事業に役立つ!3Dものづくり活用講座」を開催しました

2016年12月3日(土)、世田谷工業振興協会の方々を対象として「事業に役立つ!3Dものづくり活用講座」を開催しました。今回5名の方にご参加頂きましたが、皆さんそれぞれ既に理化学機器や光学系など専門的に製造開発をされている方々ばかりです。

午前中は、朝10時からお昼を少しオーバーして13時まで、たっぷりと3時間掛けてファブラボ世田谷の機材に触れて頂きました。

まずは、3Dプリンタから。
色々な方式で作った3D造形物のサンプルを一通り見て頂いた後、熱溶解積層方式の3DプリンタAFINIA H800と光造形方式のProjet 1200の使用方法を学んで頂きます。
_MG_4356.CR2

次にレーザーカッター、trotec speedy 300で、実際にアクリルをカットして頂きます。
_MG_4370.CR2

少し休憩を挟んだあと、3DスキャナーEinScan-Sを使って模型などをスキャンしました。
_MG_4384.CR2

取り込んだデータにはペン型の3Dマウスを使いSculptというソフトで加工したり、色を塗ったりして頂きます。物体がスキャンされて取り込まれた後の、デジタルデータ故の便利さを体験して頂けたと思います。
_MG_4398.CR2

次に、CNCフライスKitMill RD420。
この後、午後からはFusion360の講座を受けて頂く予定なので、Fusion360を使ってNCプログラムを書き出す方法から、実際の加工までを説明させて頂きました。今回は真鍮の板に数字を彫り込むサンプルを作成しています。
_MG_4400.CR2 (2)

やや駆け足で、各機材の体験をして頂くうちに時計も13時を周り、ここで一旦お昼休憩です。

午後からは部屋を移して、3DCAD「Fusion360」講座。
3DCADが初めての方も、経験者の方もいらっしゃったのですが、皆さんそれぞれに新しいことを習得して頂けたと思います。
講座の後に、「試作品を作るのに便利そうだ」「もう少し続けてやってみる」という声も頂きました。
_MG_4420.CR2

最後は、この夏にファブラボ世田谷メンバーで中国の深センに行ってきたことを踏まえ、今深センでどのようなことが起こっているのかというお話をさせて頂きました。
_MG_4436.CR2

実際にものを作られている方ばかりだったせいかもしれませんが、一日を終えて「3DCADと3Dプリンタ」関連のことをもっと学びたいと言う声が大きかったのが印象的でした。
3DCADでモデルを作成して3Dプリンタで造形するというのは、とても自然なことにも思えますが、実はファブラボ世田谷利用者の中ではレーザーカッターの人気が圧倒的に高いという傾向があります。
色々なファブ施設の話を聞いたり、あるいは個人で物を作っている人達の作品を見ていても、このようなレーザーカッター人気は感じ取れます。
ところがこの日は皆さんの関心が3DCAD, 3Dプリンタへかなり集中していました。
そういえば以前にも、ある部品開発の会社から「試作品の作成を今は外注しているのだが、これから3DプリンタやCNCを使って自社の中で行うように変えていきたい」という相談を頂いたことがあります。
個人のものづくりはもちろん楽しいことで、それらに対する言及がたくさんあるのはこれももちろん良いことだと思いますが、実は製造のプロだけれど今まで「形状の造形」自体からは少し距離があった、という人々にこそ大きなニーズがあるのではないかと改めて感じました。