6/29 (土)

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レポート:1Day MIni Make-a-thon Season Ⅳ 開催

6/29(土) 世田谷ものづくり学校において、一般社団法人 ICT リハビリテーション研究会‎主催、FabLab品川・FabLab世田谷が共催したイベント 1Day Mini Make-a-thonが開催されました。

メイカソン(Make-a-thon)とは、MakeとMarathonの造語で、新たなアイデアを制限時間以内にまとめて作り上げ、作品のコンセプトや完成度・アイデア性などを競い合うイベントのことです。

今回のイベントではニード ノーアー(Need Knower=障害やニードのある当事者)の方をチームメンバーに、生活を楽しく便利にするものづくりのアイデア出し〜制作までを1日でやりとげることを目標にスタートしました。

参加者はニード ノーアーの方が4名、ものづくりに普段から携わっている方やものづくりに興味のある方、作業療法士の方など30名を超える参加がありました。

始めにメイカソンでの心構え【水平型のコミュニケーション:人間関係をフラットにした状態でのコミュニケーション 共通の問いと最適解を探しにいくコミュニケーション】というお話がありました。

初対面同士のグループワークというとハードルが高く感じられ、つい遠慮してしまうという先入観を抱きがちですが、参加者に共通してこうした心構えがあると気軽に意見しやすい雰囲気が生まれてくる印象を持ちました。
自己紹介から時間が足りないほど盛り上がってきます。

次に、4名のニードノーアーの方に、グループごとにヒアリングします。
日常の具体的なシーンから、今抱えている問題をあげていき、困難が解消されてどんな状態になりたい? どんなことが起こるとうれしい?を紙に書き出していきます。

・足指の爪を自分で切ることができないので、切れるようになりたい
・電動車椅子テニスプレーヤーで、世界中を参戦しているが、飛行機搭乗時に車椅子を預けると壊れてしまうことが多く困っている
・お鍋が重くて持ち上げられない、最後がどうしても残ってしまう 等々

ニードノーアーさんと直接お話しすることで、日常生活での困りごとがリアルに浮かび上がってきます。

全てのニードノーアーの方からヒアリングが終了すると、実際にどのプロジェクトに参加したいか、ニードノーアーさんごとにグループが再編成されます。

今回のメイカソンでは4つのプロジェクトに取り組むことになりました。
・足の爪きり
・電動車椅子用のアイテム
・調理器具の自助具
・パソコンのキーボードを楽に打てる自助具

各自のアイデアスケッチから、どのような方向性で製作するかグループでの話し合いが始まります。3Dモデリングしたり、100均の商品をうまく活用しようと買い物に出たり、レーザーカッターでカッティングしたり、アタマと手を動かす時間になります。


今回のメイカソンでは【自分の環境をよりよくする(自助具づくり+データ+シェア)⇨世界を同時によりよくする】ということも目指しているため、制作過程や制作物のデータは全て Fabble にまとめられていきました。Fabbleは、ものづくりレシピの共有サイトです。

◆キーボードポインター「チンカマ」と「ユニコーン改」
https://fabble.cc/kazutosuzuki/

◆Nabe Hack Project: EZ Slider(まな板の拡張)とSukui-no-Te(おたまの拡張)
https://fabble.cc/emt32/nabexfab

◆包丁
https://fabble.cc/shinichifukuhara/

◆自分仕様にカスタマイズした電動車いすのコントローラーカバー!3Dプリンターで作りませんか?
https://fabble.cc/shin-suzumi/

◆『足で切れるぞい』プロトタイプ?
https://fabble.cc/hidumi/ashidekireruzoi

最後にはこのFabbleを元に、グループごとに発表します。
時間の制限がある中で、こんなにも様々なアイディアが出てくるものか!と思うほど、笑いや感嘆の声が上がるプレゼンの数々でした。

なお、FabLab品川の取り組みについては、
日本科学未来館 メディアラボ第21期展示「ぴったりファクトリ」で展示されています。
(~2019/9/1まで)
https://www.miraikan.jst.go.jp/info/1904181124165.html