リーダーシップ研修で日本に滞在していたアラブ首長国連邦(EAU)の学生達に向けて、ファブラボ渋谷、ファブラボ館内との合同ワークショップを開催しました。
移転後間もないファブラボ渋谷を会場としての、プロトタイピングワークショップです。
最初にファブラボ渋谷の井上さんから、Fabについてのプレゼンテーションがあり、次いでファブラボ館内の小林さんから近年の動向を中心とした3Dプリンターに関するプレゼンテーションが行われました。
プレゼンの質疑応答が終わった後は、学生達の発表です。
今回の研修旅行は約1週間の日程で、ファブラボでのワークショップはその終盤に設定されています。学生達には日本滞在中の体験から「日本で見つけた問題と、それを解決するアイデア」「日本にあるもので自国に導入したいもの、その際の改良アイデア」などを考えておいてもらいました。
一人づつアイデアを発表してもらった後、投票でアイデアを2つに絞込みます。
投票で残ったアイデアは「胸元につけて使うカメラもマイクも入った翻訳機」「横断歩道の新しいサイン計画」。
アイデアごとの2グループに別れてさらに議論してブラッシュアップ。
実際に手を動かして、模型やプロトタイプを作りながら考えます。限られた時間の中で、手作業の他に3Dプリンターやレーザーカッターを用いて部品を作成することも行いました。
各チーム、成果を発表します。
「翻訳機」チームです。見えにくいですが、右端の女の子が左手に持っているものがプロトタイプです。とても小さいのですが、EAUを代表する企業のロゴを付けたりと凝ったデザインになっています。
「横断歩道」チームです。ビルや信号機、街路樹まで作り込んであります。
ワイワイと賑やかに作業していた制作時間から一変して、発表時には各チーム間で鋭い質疑応答が行われていました。
最後に、再び井上さんから、どうやってFabからビジネスを立ち上げるのかという締めくくりのプレゼンがありワークショップは終了です。
学生達は、EAUの国旗とリーダーシップ研修プログラムのロゴを身に着けていたのですが、これから国を背負って立つのだという強い意志を明確に感じるワークショップでした。